この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
ハイフシャワーは皮膚の比較的浅い部分にハイフを照射します。熱エネルギーはそれほど強力ではないですが、その分照射数は多いので、マイルドながらにもしっかりと熱を加える方法で肌にアプローチします。美肌効果としては、皮膚のハリ、小じわ、たるみ毛穴など、肌の表面に生じやすいトラブルに対して効果が期待できます。
皮膚に熱がこもると一時的に浮腫みなどが出ることがありますが、ハイフシャワー後は肌全体にハリや弾力を感じ、翌日以降は徐々にお顔がすっきりした実感が得られるでしょう。
効果には個人差がありますので、ハイフシャワーでリフトアップを実感される方もいらっしゃいますが、実際のところハイフシャワーはたるみをリフトアップさせるほどの強い作用は期待できません。
理由は、ハイフが加わる深さが浅いことと、熱エネルギーがマイルドであるためです。まず本格的なリフトアップ効果を出すには、4.5㎜や3.0㎜など皮膚の深部に熱を加える必要があります。また、強力なリフトアップには熱エネルギーのパワーもそれなりに必要になってきます。
ハイフシャワーは本格的なリフトアップ効果とまではいきませんが、たるみ改善に欠かせない皮膚の真皮層のコラーゲンなど、組織の再構築は図れる為、たるみの予防やメンテナンスには十分に効果的です。
ハイフシャワーは皮膚表面から、2.0㎜、1.5㎜の層を狙ってアプローチをします。
ウルセラは4.5㎜、3.0㎜がメインです。
ハイフシャワーの特徴は浅い分、目の周りや口周りなど細かい部分にも照射が可能であることです。ウルセラは深く強力なため、照射範囲にやや制限がありますが、リフトアップに重要な層にしっかりとアプローチをしていきます。
どちらもたるみ治療と言えますが、ハイフシャワーは皮膚の浅い層への効果の為、肌のハリ、キメを整える、たるみ毛穴、小じわの改善などがメインです。
ウルセラは皮膚の深部から作用させるため、土台からのリフトアップや輪郭を整えるなどの効果がメインとなります。
痛みとリスクに関しては、ハイフシャワーの方が浅く、エネルギーがマイルドな分、比較的痛みもリスクも少ないです。浅い分、皮膚表面上の赤みや浮腫みが見えやすいですが、一時的な症状になります。
ウルセラは深く、熱エネルギーも強力な為、痛みも感じやすいですが、神経障害などの特有のリスクが伴います。ウルセラは照射時に必ずマーキングをし、避けるべきところは避けて照射をする必要があり、また、エコーをみながら深さを確認して照射をします。
ウルセラは強力なハイフですが、これらをきちんと確認しながら行うことで安全に治療が可能です。
ハイフシャワーは即時効果が実感しやすいですが、持続は1~2ヶ月程度と言われます。その為、数回くり返して治療をすることでより改善効果が期待できます。1回の施術価格はウルセラより安価ですが、回数を重ねて頂くのがお勧めです。
ウルセラは施術後2ヶ月ほどかけて効果がピークを迎え、約6ヶ月程度持続します。ウルセラの場合は、6ヵ月以上期間を空けて施術を行うことを推奨しています。
ウルセラはハイフシャワーに比べると持続効果がある為、マメに繰り返す必要はありませんが、ランニングコストの違いや認定医照射などの理由から、1回の施術価格は高額である傾向です。
ウルセラ | ハイフシャワー | |
---|---|---|
効果 | たるみのリフトアップ | 肌のハリ、 たるみメンテナンス |
効果の持続 | 6ヵ月~1年 | 1~2ヶ月 |
アプローチ層 | 1.5㎜/3.0㎜/4.5㎜ | 1.5㎜/2.0㎜ |
痛 | やや痛い | 軽度 |
リスク | 線状痕、腫れ、 神経障害など |
軽度の腫れ、 線状痕 |
コスト | 20万円前後 | 5万円前後 |
たるみを土台からしっかり引き上げる、本格的なリフトアップを求める場合はウルセラがお勧めです。
何となく皮膚表面に元気がない、今は美肌のアプローチがしたい、目周りや口周りなどのたるみや小じわ等、細かいパーツのケアがしたい。そんな方にはハイフシャワーがお勧めです。
何かたるみ治療がしたいけど、そんなに何度も通えない、コストも出来る限りは抑えたい。でも効果は高い方がいい。そんな方には結果的にウルセラをおすすめします。
定期的に何かケアをしていたい。気になったときに気軽にメンテナンスを取り入れたい。ウルセラの効果をできるだけ持続させたい。そんな方にはハイフシャワーをお勧めします。
ハイフシャワーとウルセラの違いについて比較しながらご紹介いたしました。どちらにもメリット、デメリットがありますので、その時々のお悩みや目的に合わせて治療を取り入れてもらえたらと思います。
ハイフシャワーは、以前はウルトラフォーマー3(MPT)のみで行える治療でしたが、現在ではウルトラセルQプラス、(ウルトラセル【Zi】)でも治療を受けられます。手軽に受けられる医療ハイフとしてこれからもどんどん普及していくのではないでしょうか。