毛穴の目立ちは、主に皮脂の過剰と、
ハリや弾力の低下だと考えられています。
毛穴は生理的な構造であり、皮脂分泌や発毛などにより常に活動しているため、毛穴自体を完全に消し去ることは難しいですが、治療により外観上小さく見せる治療があります。
それぞれ対処方法が異なるため、まずは自分がどの毛穴タイプなのかを知ることが大切です。
正常な毛穴の状態
皮脂の過剰分泌により、毛穴がつまって目立つ状態
皮脂の過剰分泌により角化異常、炎症がおこり、凹凸ができた状態
ハリや弾力の低下により、毛穴や毛穴周りの皮膚が落ち込んでいる状態
産毛が、黒ずみとなって見える状態
| つまり毛穴 | すり鉢毛穴 | たるみ毛穴 | 産毛 | |
|---|---|---|---|---|
| ピーリング＆エレクトロポレーション | ● | ● | − | − |
| フラクショナルCO2レーザー | ● | ● | ● | − |
| ダーマペン４ | − | ● | ● | − |
| スカーレットS | − | ● | ● | − |
| サーマクールFLX | − | − | ● | − |
| ハイフシャワー | − | − | ● | − |
| マッサージピール | − | − | ● | − |
| レーザー脱毛 | − | − | − | ● |
症状
・鼻の頭や小鼻がザラザラしている
・毛穴が白く盛り上がっている
原因
皮膚のターンオーバーが乱れたり、皮脂の過剰分泌が続くと、古い角質や皮脂が毛穴につまります。
古い角質や詰まった皮脂を取り除くケミカルピーリングで治療します。
ピーリング後の皮膚は、有効成分が浸透しやすくエレクトロポレーションの併用もおすすすめです。
また毛穴が詰まった状態がつづき、開いて戻らなくなった毛穴にはフラクショナルCO2レーザーがおすすめです。
症状
・頬や鼻の毛穴が丸く大きく開いている
・オイリー肌
原因
皮脂腺が発達して皮脂の過剰分泌により毛穴が開きます。
さらに皮脂に含まれる不飽和脂肪酸が、皮膚に炎症を起こし、毛穴の出口がえぐるように削られてしまいます。
炎症が真皮まで達すると、陥没してクレーターのような凹凸になる場合があります。
古い角質や皮脂を取り除くケミカルピーリングで皮膚を整えます。
ピーリング後の皮膚に、皮脂抑制効果のあるビタミンCをエレクトロポレーションで導入します。
凹凸となった皮膚へは、コラーゲン生成を促し皮膚を再構築させるフラクショナルCO2レーザーやスカーレットS、ダーマペン４をおすすめします。
症状
・頬の毛穴が楕円状につながっている
・毛穴同士がつながっている
・30代以上である
・肌を持ち上げると毛穴が気にならなくなる
原因
真皮が老化すると、毛穴を支えきれなくなります。
毛穴が落ち込むことで、毛穴の周りの皮膚も毛穴に落ち込み、毛穴が開いてみえます。
さらにハリや弾力が低下すると、毛穴同士が帯状に連なってしまうこともあります。
ハリや弾力に必要な真皮層の再構築を促す治療を行います。
フラクショナルCO2レーザー（AcuPulse）、ダーマペン４、スカーレットSはレーザーや極細針、高周波によって、真皮の再構築を促します。
サーマクールFLXは高周波による引き締めの効果とともに、真皮層への熱作用によりコラーゲン生成を促します。
また、脂腺にも熱が加わり毛穴開大を改善します。
たるみ治療で話題のハイフですが、中でも皮膚の浅い層へたくさんの凝固点を作ることができるMハイフシャワーは、ハリを出すことにより、毛穴改善が期待できます。
マッサージピールは、線維芽細胞を活性化させコラーゲン生成を促す作用があるため、たるみ毛穴へもぴったりの治療です。