この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
スネコス注射(SUNEKOS)とは、イタリアで開発された、非架橋のヒアルロン酸と6種類のアミノ酸が主成分のECM製剤の一つです。ECM製剤とは、コラーゲンやエラスチンなどの基質を増やし、肌のリモデリングを促す効果がある製剤の総称です。
スネコスは、真皮層に直接注入することで、コラーゲンとエラスチン合成を同時に促進させることができるため、肌にハリや弾力を出し、小じわや肌の質感を改善する効果が期待できます。
スネコスには、スネコスパフォルマとスネコス1200の2種類があります。
それぞれ非架橋のヒアルロン酸とアミノ酸の配合が異なります。
スネコスパフォルマは、スネコス200がリニューアルした最新バージョンのスネコスです。
スネコス200と比較すると、非架橋のヒアルロン酸の濃度、アミノ酸の含有量が約28%アップしており、コラーゲンやエラスチンの増生作用効果もより期待できます。
スネコス1200は、中分子の非架橋のヒアルロン酸と6種類のアミノ酸が主成分の注入剤です。スネコスパフォルマと組み合わせて治療を行うことで高い効果が生まれます。
法令線などの深いシワや自然なボリュームを出したい部位にはスネコス1200を組み合わせるのがお勧めです。
スネコスは肌の真皮層に働き、コラーゲンやエラスチンの合成を促進します。肌の再生が促され真皮の状態が整うと、ハリや弾力が出てくるため、特に皮膚の小じわに対して効果が高い治療です。
また、従来のヒアルロン酸のように膨らまず、自然な仕上がりとなるため、皮膚の薄い目周りにも積極的にアプローチが出来ます。特に目の下のクマや、小じわに対して効果が期待できます。
スネコスパフォルマとスネコス1200を組み合わせて治療をすることで、肌の再生を促しつつ、自然なハリとボリュームが生まれます。ハリを出し、額や頬の肌質をふっくらみせることで印象を変えます。従来のヒアルロン酸のような明らかなボリュームアップではなく、自然な仕上がりとなります。
スネコスは手背や首などのシワ、肌質の改善に対しても効果的です。手や首は顔以上にエイジングサインが出やすいですが、なかなか積極的な治療が難しいパーツです。加齢とともに皮膚が緩んできたり、ボリュームや皮膚の弾力が落ちて痩せてきたりもしやすいパーツですが、スネコスを注入することで肌にハリが出る為、皮膚のシワやたるみなどのエイジングサインを目立たなくさせることが出来ます。
スネコスは、基本的にパーツへのアプローチが推奨されています。例えば、顔全体のたるみをリフトアップさせたいなどの目的の場合は、スネコスは適応にはなりません。しかし、目の下のたるみなどのパーツに対しては、スネコスが有効な場合があります。肌にハリや弾力が生まれることで皮膚のたるみが目立たなくなるといった効果が期待できます。
スネコスの本来の効果を実感していただくには、数回くり返して治療を行うことをおすすめしています。1回でも注入した分は効果のご実感がありますが、それらは一時的なものです。
スネコス本来の、肌をリモデリングさせる効果をご実感頂くためには、2週間以内に3~4回くり返して治療を行うことが推奨されています。短期間で数回をくり返し行わなければいけない点は、デメリットにもなり得るでしょう。
スネコスに限らず、すべての注入治療には内出血のリスクがあります。個人差が大きいため必ず出るわけではないですが、注入部位や肌質によっては可能性があります。内出血が出た場合は、1~2週間程度で落ち着きます。気になる場合はコンシーラーなどでカバーしましょう。
スネコスは非架橋のヒアルロン酸とアミノ酸が主成分の為、注入後一定の部位に留まり形を形成するような効果ではなく、注入後、肌自体の栄養になることで真皮の質が改善され、ハリや弾力が生み出されるといった効果がメインになります。その為、深いシワを埋める効果に関しては、スネコスよりも従来の架橋されたヒアルロン酸の方が分かりやすい効果が期待できます。
スネコスで深いシワにアプローチをする場合は、スネコス1200とパフォルマを組み合わせることがおすすめです。明らかなボリュームでシワを埋めるのではなく、自然なハリや肌のふっくら感を出すことで印象を変えていきます。
スネコスは注入治療ですが、即効性はあまり期待できません。スネコスの本来の効果は肌のリモデリングであり、その効果は、1クール(4回)終了後、1~2ヶ月後に出てきます。効果が出るのがゆっくりであるという点は、即効性を求める方にとってはデメリットともなり得るかもしれません。
スネコス本来の肌のリモデリング効果をご実感頂くには、1クール4回を繰り返し行うことが推奨されています。スネコス1200とパフォルマを組み合わせる場合は、初回に1200とパフォルマを行い、その後パフォルマを3回行います。
スネコスは、治療間隔がとても重要です。2週間以内を目安に、4回を繰り返し行うことが推奨されています。治療間隔が空きすぎるとスネコス本来の効果が分かりにくくなってしまうことがあります。
スネコスは定期的に治療を行う必要がありますので、治療を始める際には、予めスケジュールを立てておくことをお勧めします。
スネコスは2週間以内を目安に、4回程度の回数を繰り返し行うことが推奨されています。
4回治療終了後は、少しずつハリが出たりご実感が出てきますが、本来のリモデリング効果が現れるのは、1〜2ヶ月後です。その後は、6ヵ月間隔を目安にメンテナンスをしていきます。
スネコスは、小じわやクマなどのエイジングサインに効果があります。リスクも少ない為、安全に受けられる注入治療です。従来のヒアルロン酸のような即効性はありませんが、継続的に治療をすることで自然ながらも確実に肌を若返らせる効果があります。