この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
過ごしやすい秋ですが、忍び寄る乾燥に気づいている人も多いのではないでしょうか。
乾燥や感染対策に、またマスクが手放せなくなります。
マスクをつけていると、お顔の印象を左右するのは目元になります。
マスクに覆われていない目元は、冷気や乾燥など過酷な環境にさらされています。
特に乾燥による小じわは、放っておくと元に戻らないことも。
また目元はシワにファンデーションが入りこみやすい場所。
素敵なイベントが続く年末年始に、シワが気になって思いっきり笑えないなんてことがないよう、秋から少しずつ目元ケアを強化しましょう。
目元の皮膚はとても薄くて繊細です。さらに瞬きや表情によって動くため、特に年齢を感じやすい場所です。高級なアイクリームや美容施術に頼る前に、まずは保湿を徹底しましょう。
プロペトやサンホワイトといった白色ワセリンは数百円で手に入れることができます。
保湿や保護といった効果だけでなく、目元にツヤを足すこともできるぜひ使いこなしたいアイテムです。
目尻のシワは笑顔のアクセントになりますが、必要以上によってしまうと実年齢より老けてみえてしまいます。笑顔になるたびに何度もシワがよると、いつか刻まれてしまいます。
ボトックス注射は、自然な笑顔を残しつつ必要以上によるシワをゆるめます。シワが刻まれやすくなる冬の乾燥が訪れる前に、秋の目尻ボトックスはおすすめです。
どんなに予防しても、小じわはいつの間にか刻まれているものです。
今まで刻まれたシワを改善するのは大変なことでした。近年バイオリモデリング製剤という新しい概念の注射が登場しました。肌にアミノ酸やヒアルロン酸といった栄養を与え、エラスチンやコラーゲンの生成を促進し小ジワの解消や肌のハリを取り戻すことができます。
シワが刻まれたからといって、あきらめる時代は終わりました。
ボトックスやスネコス注射は作られた製剤、いわばご自分の体にとっては異物です。異物を注入することに抵抗を持つ方もいるでしょう。そんな方には自分の血液、中でも血小板に含まれるサイトカインによる自己再生力を活かしたPRP(多血小板血漿)がおすすめです。小ジワやクマを自然に目立たなくさせます。
注射による治療を紹介してきましたが、機器加熱による真皮のリモデリングも長年の実績があります。高周波の最高峰といわれる「サーマクール」は表皮を火傷させることなく、深部を加熱することができ、強力なタイトニングを行うことができます。
中でも「サーマクールアイ」はそのチップの形状から、上瞼を細かに照射することができます。
手術に抵抗があるけれど、腫れぼったい瞼に悩んでいる方におすすめです。
ポテンツァやシルファームXといった針(ニードル)によってRF(高周波)を届ける治療が話題を集めています。新しい機器もいいですが、元祖実績のある「スカーレットS」は瞼の引締めだけでなく、小じわにも威力を発します。サーマクールアイと比較し、施術の間隔は短いですが、こつこつアンチエイジングしたい方に根強い人気があります。