この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
シワしわは自然な老化や光老化によって出てくるものでありたるみやシミと同様に「老けた」印象を与える大きな要素です。
シワには目元や頬などにできる「ちりめんジワ、小ジワ」、筋肉が動くことによってでてくる「表情ジワ」、法令線やマリオネットライン、ゴルゴラインなどの「たるみによるシワ」などがあり、それぞれ治療の方法も変わってきます。
患者様が「おでこのシワが気になります」と仰られるものの殆どは「表情ジワ」としてみられるものです。
また20代、30代の若い頃から気になる方や、女性だけでなく男性も気になることが多いシワです。
小じわは加齢や紫外線などにより表皮と真皮の構造や機能が変化することで出てきます。また、保湿が不十分な場合にも出てくることがあります。
表情を作っている筋肉が動くことにより出来るシワで、おでこや眉間、目尻に見られます。また加齢により、筋肉に無意識に力が入っていることが増え、それにより見える事があります。
法令線やゴルゴライン、マリオネットラインなどの溝は、お顔の組織が全体的に垂れ下がってくることで出てきます。
おでこのシワはおでこを動かす癖によって「表情ジワ」として見えてくるものが多いです。
「目を見開いた時」や「頑張って目を開けている時」などに出てくるものが多く、20代、30代の若い頃から気になりだす方もいらっしゃいます。
また女性だけでなく男性も気になる方が多いシワです。
原因としては表情が豊かであったり、加齢により目が重くなってきて(眼瞼下垂)頑張って目を開けている場合におでこの筋肉である前頭筋が動きシワが出来るのです。
このおでこを動かす癖が長く続くとそのシワが刻まれてきて、おでこを動かしてなくてもシワが見えるようになってきます。
また肌質の変化として、おでこに「小じわ」が出てくることもあります。乾燥、紫外線によるダメージや、加齢に伴う肌の弾力の低下が原因となります。
細かい「小じわ」は、保湿の徹底やビタミンA含有化粧水、ピーリングなどのでケアすることが可能です。
ビタミンAにはターンオーバーを整え肌バランスの機能をサポートし、乾燥などのダメージをケアする働きがあり、また肌のハリと潤い、弾力を保つ役割も担っています。
しかし筋肉の動きによる表情ジワや刻まれてしまったシワに対して、ご自宅でケアするのはとても難しいです。
ではご自宅でケアが難しいシワに対して美容皮膚科で出来る治療はどのようなものがあるでしょうか?
おでこのシワで最も多い「表情ジワ」の治療は ボトックスです。
ボトックスはボツリヌス菌の毒素を無毒化したもので、注射した場所の筋肉だけを動かせなくするものです(その部分だけ動かそうと思っても動かせません)
当院でのおでこのシワに対するBOTOX治療の経過をお見せします。
これは最大限にしわを寄せている状態です。
こちらの方は30代になってから徐々にしわが刻まれるようになりました。
実際にボトックスを注射した後の経過をお示しします
この写真は額にしわを最大限によせた状態です。
かなりしわが寄っています。
この写真はボトックス注射後3日目です。
この写真も額にしわを最大限によせた(よせようとしている)状態です。
ボトックスは通常この頃から効果が出始めます。
この写真はボトックス注射後10日目です。
同じく額にしわをよせようと力を入れていますが、しわがよりません。
ボトックスは2週間付近で効果のピークをむかえます。
ボトックスは効果が3〜4ヶ月持続します。徐々にしわがよるようになってきますので、また気になるようになってきた頃にボトックスを再度注射するという方が多いです。
大切なのは、定期的にボトックスでしわのケアをしておくことだと思います。そうでないと、しわがしっかりと刻まれてしまい、ボトックスだけでは改善しれきなくなりフラクショナルレーザー、ダーマペン4やヒアルロン酸注入などが必要になります。
当院でも最近は、たるみの治療とともにボトックス注射をされる方が非常に多いです。
クリニックで出来るおでこの「小じわ」の治療は、フラクショナルレーザーやダーマペン4などのお肌の再生を促す治療が効果的です。
これはお肌にわざと傷をつけその傷が治ろうとする力(創傷治癒)を利用し若々しいお肌を取り戻す治療です。
フラクショナルレーザーはレーザーを小さな点状に照射し、肌に微細な穴をあけ、それが治癒する過程で真皮層のコラーゲンの修復と新生を促し、肌の表面を滑らかにする治療です。
点状に照射することで、正常な皮膚を残し、皮膚に与えるダメージや痛みを軽減することが可能です。小ジワだけでなく、ニキビ跡などの肌の凸凹(クレーター)や毛穴の開きにも有効です。当院ではルミナス社のAcupulseという機械を使用し、より深く細かい治療が可能となっています。
ダーマペン4は機械で肌にわざと微細な穴を沢山作ることで、お肌本来が持つ皮膚の修復機能(再生力)を高める治療です。小じわの他クレーター状のニキビ跡、毛穴などを改善してくれます。また微細な穴を開けながら再生を促す薬剤を塗布することで、より効果を高めることが出来ます。使用する薬剤には成長因子であるBENEV、ご自身の血液由来のPRP(ヴァンパイアフェイシャル)、またマッサージピールの薬液(ヴェルベットスキン)などがあります。
また刻まれてしまったシワに対し、ヒアルロン酸の注入を行う方法もあります。
当院ではおでこのシワに対し、治療を行っています。
ホームケアだけではどうしても限界があるおでこのシワ…
是非ご相談下さい。
出典:エンビロン