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美容コラム

2021/11/1監修者 二宮理事長

医療用ハイフ(HIFU)はリスクが高くて効果ない?
安全性に疑問を持つ方へ

目次

医療用ハイフはダウンタイムや副作用リスクがほとんどない安全な施術です。

しかし、エステや自宅などで専門知識・経験を持った医師でない人間が施術を行うと、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれる可能性があります。

最悪の場合、顔に傷が残ってしまうなんてこともありえるので、今回はエステハイフと家庭用ハイフの危険性を例に挙げながら、医療用ハイフの効果について説明をしていきたいと思います。

ハイフとは超音波を使ったリフトアップ治療のこと

ハイフ(HIFU)とは超音波を使ったリフトアップ治療のことです。

ハイフの超音波は「高密度焦点式超音波」とよばれ、皮膚の内部に点状の熱エネルギーを照射するのが特徴です。虫メガネで太陽光を一点に集めて照射する原理と似ています。

従来の熱エネルギー照射はレーザーや光、ラジオ波(RFエネルギー)が一般的でしたが、たるみの原因となる皮膚の深い層まではアプローチできなかったため、本格的なリフトアップ効果を得るにはメスや糸を必要とする「切る治療」が必要でした。

しかし、ハイフの技術が確立されたことにより、リフトアップに必要なSMAS筋膜(皮膚から4.5mm程の位置)に直接熱エネルギーを与えられるようになったため、肌の表面を傷つけることなくリフトアップ効果が得られる「切らないリフトアップ治療」が誕生したのです。

まとめ医療用ハイフは肌の表面を傷つけることなくリフトアップができる治療方法

医療用ハイフの主な美容効果一覧

ハイフの主な美容効果は以下の通りです。

  • シワ・たるみ解消
  • リフトアップ
  • 美肌
  • 肌質改善
  • 小顔

ハイフは点状の熱エネルギーを一定の間隔・深さで照射し、照射された部位に熱凝固を起こします。

熱が加えられた凝固点は互いに縮むため、即時的なリフトアップ効果が得られる、というのがハイフの特徴です。

また熱凝固を起こした組織は修復する過程でコラーゲンが増加するため、たるみも改善します。

言い換えれば、ハイフの熱エネルギー照射はコラーゲンを活性化・増生させることができる、ということです。

ハイフには効果があるものと効果のないものがある

実はあまり知られていませんが、エステハイフや家庭用ハイフは、使用するマシンの出力が抑えられているため、効果がほとんど感じられないのが実態です。

後述していますが、効果があるハイフは「医療用ハイフ」のことで、専門的な知識を持った医師の元での使用しか認められていません。

その理由は、施術によって組織に熱凝固を生じさせるからです。

わかりやすくいうと人工的に組織を凝固する程の高い熱エネルギーを照射することになるので、相応の知識と、トラブル・リスク発生時の対応できる医師が行わなければならないということです。

エステハイフは予めそうしたトラブルを想定し、医師以外のスタッフでも照射ができるよう出力を抑えて設計しているため、たとえ「出力をあげてください」とエステティシャン等にお願いをしても、一般的にいわれる医療用ハイフのような効果は得られないのです。

また、家庭用ハイフも同様にマシンの出力が抑えられており、素人が使用してもトラブルが発生しにくいように、皮膚の比較的浅い部分に熱エネルギー照射を行う設計になっています。機器が自宅にあると毎日使用したい方も多いかと思いますが、頻繁な照射は肌の状態を悪くしてしまったり、火傷の原因となったりするため注意が必要です。

エステや家庭用ハイフ機器は出力が弱すぎて、そもそも効果がない

医療用ハイフの効果はいつからいつまで続く?

個人差がありますが、医療用ハイフの効果は、施術後1~3ヶ月から出始め、半年~1年程度です。

施術後すぐにリフトアップ効果が得られる場合も多いですが、使用するマシンや、個人の年齢・肌質にも影響されるため、施術後1~3ヶ月あたりでリフトアップ効果が出始めると覚えておいて良いでしょう。

代表的な医療用ハイフ機器の種類

医療用ハイフ機器には様々な種類があります。

  • ウルセラ
  • ウルトラフォーマー3
  • リフテラ
  • ダブロゴールド
  • ソノクイーン

それぞれの機器でアプローチする照射深度やパワーや密度などが異なり、同時に得られる効果にも違いがあります。この中で特に代表的な「ウルセラ」と「ウルトラフォーマー3」について以下の見出しで詳しく解説していきます。

医療用ハイフ機器の最高峰「ウルセラ」

ハイフ機器の最高峰と呼ばれる「ウルセラ」は、世界で唯一FDAに認可された医療機器です。

ウルセラの後発機として様々なハイフ機器が韓国等からリリースされていますが、安全性や信頼性、効果の観点から未だウルセラを超えるハイフ機器は誕生していません。

とりわけ施術によって得られるリフトアップ効果は高く、効果の持続期間も半年~1年程度と最も長くなっています。リフトアップ効果が高いということは照射する熱エネルギーも強力であることを意味しますので、他のハイフ機器よりも痛みが強い傾向にあります。

ウルセラの痛みが苦手・不安という方には、次に紹介するウルトラフォーマー3(ハイフシャワー)の使用がおすすめです。

リスクが少なく痛みもマイルドな「ウルトラフォーマー3」

ウルトラフォーマー3(ハイフシャワー)は施術によるリスク・ダウンタイムが少なく、痛みもウルセラに比べてマイルドなのが特徴です。肌の比較的浅い層(1.5~2.0mm)に熱照射を行う施術によって肌のタイトニング効果、毛穴の引き締め効果などが得られます。

また、ウルトラフォーマー3には目元専用のカートリッジが開発されており、ハイフアイシャワーによって目元の治療も可能となっています。ウルセラのメンテナンスとして利用することで、ウルセラではアプローチがしにくい目元の引き締め効果や、リフトアップ効果をより持続させることが期待できます。

施術の効果は1回の治療直後と、数日経過した後に感じられることが多いです。効果の持続期間は1~2ヶ月程度となります。

医療用ハイフの主な副作用は「赤み」、ダウンタイムはほぼ無い

医療用ハイフの主な副作用は「赤み」や「腫れ」「一過性神経障害」であり、ダウンタイムはほとんどありません。ウルセラは照射する熱エネルギーが強いため、ダウンタイムもあると思われがちですが、日常生活に支障をきたすほどの影響はないと考えて良いです。

ウルセラのダウンタイム

赤み 施術直後~約30分
茶色い線状痕 翌日~約1、2週間
※お化粧で隠せる程度
軽度の浮腫 施術直後~約1週間
※主にエラ部分に起きやすい
内出血 翌日~約1週間
※稀な症状
筋肉痛 直後~約2週間
※フェイスライン、エラの辺りに起きやすい
一過性の神経障害 施術直後~1週間
・口元、額にピリピリとした刺激・口角が下がる・眉毛が上がらない
※稀な症状
※麻痺が回復しないなどの症例は今のところ、メーカーに報告されていません。

引用元:ウルセラリフト|東京美容皮膚科クリニック

また、ウルトラフォーマー3は、ウルセラよりも副作用は少ない傾向にあり、赤みや筋肉痛、軽度の浮腫が発生する恐れがある程度です。

ハイフシャワー・ウルトラフォーマー3の
リスク・ダウンタイム

赤み 施術直後~約30分
軽度の浮腫 施術直後〜約1週間程度
筋肉痛 翌日〜約2〜3日程度

引用元:医療ハイフ(ハイフシャワー・ウルトラフォーマー3)|東京美容皮膚科クリニック

経験豊富な医師のもとで正しい施術を行ってもらえれば、副作用は「赤み」「浮腫」で済み、ダウンタイムはほとんどありません。ただし、気を付けなければならない神経が走行している箇所に照射したりする場合には、上記で挙げたようなリスク・ダウンタイムが想定されます。施術前の医師とのカウンセリングでは、しっかりとリスク・ダウンタイムについて話し合うことをおすすめします。

全くの別物!医療用ハイフとエステハイフの違い

エステハイフ機器は、ハイフのメカニズムを使っているものの、熱エネルギーの出力が弱く、組織が変化する温度まで上がることがないため、効果が期待できないケースが多いです。コラーゲン線維が熱変性を起こすための最適温度は60~70℃といわれており、これらの温度に到達する医療機器はウルセラなどの医療用ハイフ機器になります。

また、効果を出すために、エステティシャン等がハイフ機器を用いて皮下組織に危害を及ぼすような美容施術を行うことは医師法に抵触する恐れがあるため、全く安全な施術とはいえません。万が一トラブルが発生した際も、知識のないエステティシャン等では対応できないため、現在問題となっています。

エステハイフは危険で違法性あり?!

先述したように、エステハイフは効果が得られない可能性が高いと同時に、安全性が十分に確保されていない違法性のある治療行為となります。実際、国民消費者相談センターは「エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-」と題した発表を行っています(2017年3月2日)。

相談事例一覧

  • 1.エステサロンで痩身の施術を受けて熱傷になり、治るまでに半年かかると診断された。
  • 2.美容クリニック併設のエステサロンの施術で頬の神経の一部を損傷した。リスク説明があれば契約しなかった。
  • 3.痩身エステにお試しクーポンで行ったが、執拗に迫られやむなく新たな契約をした。顔にブツブツができ、契約をやめたい。
  • 4.結婚式直前に受けたエステサロンのHIFU施術で、顔に熊の爪で引っかかれたような3本のミミズ腫れができた。こんな機器をエステサロンで使用してよいのか。
  • 5.エステサロンで施術を受けたところ熱傷を負い、顔に傷痕が残った。
  • 6.1回で効果が実感できるという広告をみてHIFU施術を受けたが、何も効果がなかった。

以上のように、違法性が疑われる相談事例が報告されています。また、この国民消費者相談センターの発表を受けて、一般社団法人 日本医療・美容研究協会(JMB)は運営するアメーバブログにて「国民生活センターがHIFUによるトラブル事例を発表!」と題した記事を公開しました(2017年7月31日)。

一般社団法人 日本医療・美容研究協会(JMB)は「2015年に韓国から輸入したハイフ方式の痩身機器が薬事法違反に問われた時点で、他のハイフ機器の販売も中止すべきだった」(一部省略)とコメントした上で、「今回の国民生活センターの警告を受けて、HIFU方式の機器の販売ならびにサロンでの使用は即刻中止することが賢明だ」としています。

家庭用ハイフも危険な割にほぼ効果なし

家庭用ハイフもエステハイフと同様に熱エネルギーの照射レベルが弱く設定されているため、医療用ハイフのような効果を得ることはできません。

その上、効果が得られないからといって頻繁に照射を続けると、皮膚を傷つけてしまう恐れもあるので危険です。

ハイフ機器を用いたたるみ治療は、専門的な知識を持ち、経験豊富な医師によって行われて初めて本来の効果を持つと覚えておきましょう。

ハイフで失敗したくなければクリニック選びが大事

家庭用ハイフ(セルフハイフ)やエステハイフによって「顔や頬の神経を損傷してしまう」といったトラブルが起きています。

ハイフが顔の神経に悪影響を及ぼす可能性があることはゼロではありませんが、専門知識・経験を持った医師が顔面神経の走行に注意しながら照射を行うことで、仮に神経に作用したとしても副作用が長く続くことはありません。

家庭用ハイフやエステハイフは気軽に行えるのがメリットですが、一時的な副作用では済まないトラブルが発生する恐れがありますので十分注意してください。

ハイフは照射箇所や確度によっては顔面神経に悪影響を及ぼす恐れのある医療行為であるため、必ず医師による施術を受けるようにしましょう。

ハイフは必ず医療用マシンを使いましょう

たるみ治療に効果的なハイフですが、使い方を間違えると様々な健康被害が起こる可能性があるため、必ず医療用ハイフを選ぶようにしましょう。

また、医療用ハイフの施術を受ける際は、専門知識・経験を有した医師がいるクリニックで受けるようにしてください。取り返しのつかないトラブルに巻き込まれないためにも、継続して情報収集を行うことをおすすめします。

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この記事の監修者

二宮 幸三(にのみや こうぞう)東京美容皮膚科クリニック 理事長・医学博士
二宮 にのみや 幸三 こうぞう
東京美容皮膚科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
たるみ治療に特化し、新しいリフトアップレーザー機器の素晴らしさを安心して体験いただけるよう、痛みの少ない施術を心掛けています。
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。