ディープ(頬・鼻)
- 照射直後
- 48時間後
コンビ(頬・鼻)
- 24時間後
- 7日(168時間)後
- 11日(264時間)後
毛穴やニキビ跡を根本的に治療するには、
皮膚の表皮と真皮の両方に
アプローチをかける必要があります。
フラクショナルCO2レーザーは表皮に熱刺激が加わり肌のターンオーバーを促進させ、真皮にも深くレーザーが入り組織の再構築を図るので、表面はキメと張りが生まれ、深部も組織が新生され蘇ります。
結果、毛穴全体に変化が現れ、ニキビ跡の凹凸の差も滑らかに整えることが出来ます。
フラクショナルCO2レーザーが特に効果的なのは、皮脂分泌の過剰や様々な外的刺激により、「慢性的に開いてしまった毛穴」です。
ニキビ跡に関しては、ニキビ炎症後の赤みや色素沈着に対してというよりは、「ニキビ跡の凹凸」に対しての積極的な治療となります。
ニキビ跡や毛穴よりも、炎症ニキビが目立つ状態の時は、レーザーの熱の影響で一時的にニキビが活性化する可能性がある為、治療を推奨しないことがあります。
しかし、逆にレーザーで熱を加えることでニキビを有効に治療できる可能性もあり、その辺りの治療の判断は、医師の診察により決まります。
毛穴の開きが根本から引き締まると、結果的には角栓の詰まりや黒ずみなどは起きにくくなるため、フラクショナルを取り入れていくのはお勧めです。
しかし、元々毛穴が過度に目立つタイプの肌質ではなく、一時的な角質のざらつきや毛穴の黒ずみ汚れを除去したい方、または、産毛で毛穴が黒く見える方には、まずはピーリングや顔脱毛などを対処療法として行うのが、即時的な効果が見込めるためお勧めです。
皮膚が固く厚いタイプで、皮脂分泌が過剰な肌質は、毛穴が開きやすく、ニキビができる環境にもなりやすいです。完治後も頑固な凹凸のニキビ跡が残ることもあります。
なかなか改善に根気がいる症状ですが、フラクショナルレーザーはそういった肌質にアプローチし、肌質ごと改善に導きます。
また、個人差はありますが、女性の肌よりも施術後の乾燥や一過性の色素沈着が目立ちにくい為、治療が進めやすいというのもお勧め理由です。
フラクショナルCO2レーザーの主なダウンタイムは、「赤み」、「ひりつき」、「瘡蓋」です。
これらの症状は、施術直後~数日続き、約一週間で落ち着きます。ダウンタイム期間中に大切な予定がないか、スケジュールを確認して受けるようにしましょう。
全てのダウンタイムが落ち着いた後、肌の柔らかさや滑らかさが実感できます。
主な症状 | 期間 | 対処法 |
---|---|---|
赤み | 施術後〜3日~1週間 | 冷却/保湿 |
熱感・ヒリヒリした痛み | 施術後〜翌日 | 冷却 |
乾燥・痒み | 施術後~ | 保湿 |
瘡蓋 | 施術翌日~1週間程度(皮脂の多い部分から取れ始めます。) | 保湿/過度な摩擦を避ける |
色素沈着・血管拡張による赤み | 施術後1~6ヵ月 | 過度な摩擦を避ける/美白剤の内服、外用/UVケア |
瘡蓋が剥がれた後の過程で、「一過性の色素沈着」が起きることがあります。色素沈着の程度は個人差がありますが、期間は1~6か月程度です。自然に落ち着きますが、一定期間は摩擦や紫外線に気をつけます。より早く引かせたい場合は、美白剤の内服や外用を併用するのがおすすめです。
施術中と施術後はジリジリとした痛みが伴います。麻酔クリームなどの表面麻酔の使用がおすすめです。レーザー特有の熱感とヒリヒリ感が伴う治療ですが、麻酔により、照射時の痛みや照射直後のヒリツキを緩和できます。
レーザーによる肌の入れ替えの目安は、使用する機械や出力の設定などで大きく変わります。1回の治療で5~10%程度もあれば、40%以上のものもあります。
1回の治療でも効果は期待できますが、いずれにせよ回数は必要で、1ヶ月以上の期間を空けながら同一部位に5回前後は行うことが多いです。
フラクショナルCO2レーザーは
予防のために続けるというよりは、
一定期間集中して行い、改善を目指すという感覚の治療です。
毛穴やニキビ跡に関しては、一時的な対処治療を繰り返すよりも、根本治療を期間や回数に目安を立てて取り入れる方が、効率が良い場合があります。
価格は機械の種類やメニューにより様々で、目安は1回1万円台~10万円前後になり、大きく幅がありますので、施術時に確認しましょう。
ダウンタイムの時間が取れない、痛みや治療の経過が心配な方は、いきなり顔全体に行うのではなく、まずはパーツで施術を受けてみるのはいかがでしょうか。
パーツだと特に「鼻の毛穴」に良い適応です。鼻はダウンタイムが目立ちにくく、色素沈着も起きにくいパーツの為、ダウンタイムがネックな方にもお勧めできます。
施術直後から出る赤みやひりつきは、
冷却することで早く落ち着かせることが出来ます。
翌日以降の瘡蓋形成期間は、乾燥や痒みが伴うことがありますので、保湿を徹底することで症状が抑えられ、瘡蓋の自然な剥脱を促します。その他、患部に過度な摩擦を加えすぎないこと、UVケアを徹底するなどを心掛けます。
ダウンタイム中の過ごし方は治療の経過にも影響しますので、覚えておきましょう。
フラクショナルはレーザーですが、ダーマペンはレーザーではなく、極細針のついた専用機器で、肌に微細な傷をつけます。フラクショナルレーザーと同じく肌の自己再生を促すため、毛穴やニキビ跡に有効です。
レーザーか針かの違いなのですが、ダーマペンは、レーザー特有の肌ダメージである炎症後色素沈着が起きにくく、瘡蓋形成もされません。ダウンタイムが気になる場合は、ダーマペンの方が受けやすいかもしれません。
逆に、ダーマペンをやってみて毛穴に効果が乏しかったという方には、フラクショナルCO2レーザーでアプローチをかけてみるのもお勧めできます。
フラクショナルCO2レーザー | ダーマペン |
---|---|
方法 | |
アブレイティブorノンアブレイティブフラクショナルCO2レーザー | マイクロニードル |
効果 | |
毛穴の開き・ニキビ跡の凹凸・小じわ・肌のハリなど | 毛穴の開き・ニキビ跡の凹凸・小じわ・肌のハリなど |
ダウンタイム | |
赤み・瘡蓋形成 | 赤み・点状出血 |
メリット | |
効果が高い。気になる部分に狙ってアプローチできる。 | ニードルによる創傷治癒と、使用する薬液でさらに効果が期待できる。 |
デメリット | |
レーザー後、一過性の色素沈着が起こる可能性がある。 | スポットで狙った治療は出来ない。深いニキビ跡や毛穴には効果が乏しいこともある。 |
ダウンタイムがデメリットともいわれますが、肌の状態を見極め、ダウンタイムなどをきちんと理解して治療を受けることが出来れば、非常に有効な治療と言えます。