美容医療用語集
CO2レーザー・炭酸ガスレーザー
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは、水を標的とした波長10,600nmの赤外線領域光を発生するレーザーです。
細胞内の水分と反応して熱エネルギーを発生させ、治療部位を瞬間的に切開・蒸散・凝固させます。
金属のメスと比較して、出血がほとんどなく、皮膚のごく浅い層のみ切除が可能で、繊細な手術に向いています。
また、電気メスと比較し、周囲の組織へ熱ダメージが広がらないため、傷の治りが早いという利点もあります。
このような性質から、医療の分野では、ほくろ(色素性母斑)・脂漏性角化症(老人性イボ)・アクロコルドン(スキンタッグ)・線維腫・汗管腫・血管腫・稗粒腫・老人性脂腺増殖症・日光角化症・眼瞼黄色腫などの除去に使用します。
1〜2mmの小さなものは数日、4〜10mmまでのやや大きいものは1〜2週間で傷が上皮化します。
血管新生のため、一時的に濃いピンク色の類円形の傷跡になりますが、徐々に周囲の皮膚と馴染んでいくため、切除縫合手術による線状の傷跡に比べ比較的目立ちにくいというメリットがあります。
また、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)後の傷跡の処置は、軟膏もしくはテープ(被覆材)による保護のみと簡単です。
切除縫合手術後のような消毒や、ガーゼ保護は不要で、縫合糸の抜糸もなく、施術当日から入浴・シャワー浴・洗顔がすぐできます。