美容医療用語集
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、 ホスファチジルコリン(Posphatidylcholine:PPC)を主とした脂肪溶解剤を脂肪組織に注入する治療のことをいいます。
ホスファチジルコリンは脂肪細胞内でのコレステロール溶解を増加させ、コレステロールとトリグリセリド(中性脂肪)の代謝作用を調節します。
そのため、もともとは高脂血症や脂肪肝などの治療薬として使用されていたものですが、減らしたい部位の脂肪組織に直接注射することで皮下脂肪を減少することができるため、部分痩身として美容治療で注目を集めています。
溶けだした脂肪は血中を経て尿や便として体外へ排出されるため、部分的に確実にサイズダウンすることができ、食事制限によるダイエットに比べて、リバウンドしにくいというメリットがあります。
ただし、脂肪溶解に使われるホスファチジルコリンが大豆レシチンの成分であるため、大豆アレルギーの人は禁忌となっています。
脂肪吸引は1回で沢山の脂肪組織を直接吸引できるため、大幅なサイズダウンが可能ですがその反面、術後に内出血、腫れ、痛みがひどく、日常生活に支障がでたり、脂肪層が薄い部位は吸引できなかったり、除痛のための全身麻酔による麻酔トラブルのリスクが高い等のデメリットがあります。
それに比べ、脂肪溶解注射は脂肪吸引と同じ量の脂肪を除去しようとすると回数はかかります。
しかし、ダウンタイムが少ないため日常生活に支障がなく、脂肪層が薄い部位にも注入ができ、局所麻酔で行えるというメリットがあります。