アートメイク後のMRI検査について
2020/07/31
今回は院長監修のもと『アートメイク後のMRI検査』についてお話させて頂きます
アートメイクを行なっているクリニックでは下記の様なQ&Aをよく見かけます。
Q.アートメイク(眉毛)の施術をされた場合、MRI検査を受けれますか?
A.アートメイク専用の色素(金属含有量)が微量を使用しているので問題ないと思います。
医療アートメイクの施術を行っているクリニックの回答として上記の様なコメントを多く見かけます。
これは間違いではありません
このMRI検査について詳しく説明しますと、通常、アートメイクを受けるクリニックと、MRI検査を受ける病院等は、異なる施設です。
MRI検査を行う施設には、放射線専門医や放射線技師が常駐しています。
そこで、大きな病院の、放射線専門医と放射線技師にアートメイクを施している場合、MRI検査は受けられるのか?直接聞いてみました
MRI(1.5テスラ)では、禁忌事項ではなく、検査は可能です。
MRI(3.0テスラ)では当施設では、断っています。
(1.5テスラMRIと比べ2倍の磁場となるため)
とのことでした。
MRI検査の安全基準について
MRI(Magnetic Resonance Imaging: 磁気共鳴画像診断装置)検査は、強力な磁石でできた機械の中に入り、磁場と電波を使ってを利用して身体の断面や血管を撮影する検査です。
CTと異なるのは、放射線ではなく磁場と電波を使って画像を得るため、検査を受ける人の体への負担が少ないことです。
強力な磁場と電波を使用するため、それによって生まれる高周波が検査時に酸化鉄などを含んだアートメイクの色素に及ぼす、誘導加熱の作用があります。
一般的に心臓ペースメーカー・生体内金属(人口関節など)・美容領域では、金の糸等がMRI検査を受けられないことで有名ですが、禁忌事項は他にもたくさんあります。
MRI検査についてのまとめ
MRI検査を受ける際にアートメイクを施している場合のリスクとしては、熱傷が考えられます。
検査を受けた時に、リスクを負うのはMRI検査をする施設側です。
アートメイク(眉毛)をされた方は、MRI検査を受ける際に施設の方(医師や技師)に、必ず伝える様にして下さい