ヒアルロン酸を分子量の小さいオリゴ糖にまで分解する酵素です。
ヒアルロン酸は、酸性ムコ多糖類の主成分で、グルコサミンとグルクロン酸が繰り返し連なったポリマーです。
成人の皮膚にあるヒアルロン酸は、年齢と共に減少するといわれており、例えば、60歳の女性のヒアルロン酸の量は、赤ちゃんのほぼ1/4まで減少するとされています。
これは、恐らくヒアルロニダーゼによって分解されたためと考えられます。
ヒアルロン酸は1gあたり200〜500ml以上の水分を保持でき、真皮の結合組織ではヒアルロン酸1gあたり80~100mlくらいの水分が保持されているといわれています。
真皮にヒアルロン酸が多く存在する赤ちゃんの肌がみずみずしく、老人の肌が乾燥しているのは、皮脂の分泌量や角質細胞間脂質の減少もありますが、ヒアルロン酸の減少も主な原因の一つといえます。
ヒアルロン酸を分解する酵素であるヒアルロニダーゼの活性を阻害することにより、ヒアルロン酸の減少を抑制することが期待されます。