この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
東京美容皮膚科クリニック
港区 JR浜松町駅 北口 | 都営地下鉄 大門駅 直結
日本生命浜松町クレアタワー 4F
尾松Dr 2020/09/05
こんにちは、医師の尾松です。
夕方になると少し涼しい風を感じるようになってきましたね
マスク生活も半年たち、フェイスラインのもたつきが気になり
先日サーマクールFLXを受けました
やはり引き締まり効果は抜群でした
コロナ太り、マスク生活で表情がたるんでしまっている方にもぜひ
ところで、今年の日焼け止めは近赤外線対応のものが市場にでていましたね。
ちょうど先日の日本皮膚科学会雑誌にも、近赤外線について特集されていました。
紫外線だけでなく、その他の光にも対策をとっていく時代なのですね。
今回は記事の中で印象に残ったことをお伝えしたいと思います。
私たちが地上で浴びる太陽光線には、紫外線、可視光線、赤外線があります。
紫外線の皮膚への影響は、皆様もご存じだと思います。
近年は、可視光線、近赤外線による皮膚への影響が指摘されているようです。
近赤外線
・紫外線や可視光線に比べて、深部まで到達します
・そのため、紫外線防御だけでは光老化は十分に予防できないと考えられています
・また波長の範囲が広く、波長により作用が異なると言われています。
波長を選択していない太陽からの近赤外線に長期にさらされると
✖血管拡張による酒さ、毛細血管拡張症
✖強い太陽光下では皮下の筋肉が菲薄化したるみの原因になる と言われいています。
なお波長を選択した条件では美容医療をはじめ、疼痛緩和、創傷治癒促進、骨再合成促進などに利用されています
美容医療では
コラーゲン、エラスチンの産生を促進し、しわやたるみの改善
筋肉の過剰な収縮を緩和し、しわを改善
実際上記の効果は臨床上も確認されているため、波長や照射条件を工夫しアンチエイジング目的で施術に使われています。
そこで実体験としてある今年あるメーカーから発売された、近赤外線対応の日焼け止めを使ってみました。
使い心地は通常の日焼け止めと変わりありません。
一番の狙いは光老化の防止ですので、効果がわかるのは何年か先でしょうか?
太陽を過敏に怖がると生活できなくなってしまいます
また近赤外線は、白熱球、暖炉、モニターなどからも放射されています
美容施術同様にストレスなく続けられる程度に新しいものを取り入れつつ、バランスをとりながら年を重ねていきたいと思います
近赤外線の良い面、悪い面どちらもまだ解明、臨床応用に時間がかかりそうですね。
ウルセラ、サーマクールのように
近赤外線のスタンダードな予防や施術が確立されるといいですね