この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
東京美容皮膚科クリニック
港区 JR浜松町駅 北口 | 都営地下鉄 大門駅 直結
日本生命浜松町クレアタワー 4F
2015/11/21
東京美容皮膚科クリニック浜松町院の野口です。
今回はタトゥー治療について書きたいと思います。
タトゥーは金属によって色をつけています。
レーザーでその金属の粒を細かく破壊し、自分の免疫細胞に取り込める大きさにしてから体外に排出することで、タトゥーを薄くしていきます。
レーザーにはパワーの設定があり、強いほど効果が現れタトゥーは薄くなっていきます。
しかし一方で、パワーを強くすることで周囲への皮膚のダメージが大きくなってしまいます。
(ヤケドのようになってしまいます)
タトゥーの治療の際に重要なのは、いかに周囲の正常皮膚にダメージを与えずにタトゥーを薄くしていけるかだと思っています。
当院では現在、タトゥー治療の際にQスイッチYAGレーザーという器械を用いています。
当院で用いているQスイッチYAGレーザー(メドライトC6)
この器械は非常に性能が高く、タトゥー除去の際に用いられる従来の他の器械よりも周囲の皮膚へのダメージをより少なくタトゥーをより薄くすることができます。
当院でQスイッチYAGレーザーを用いて治療している黒のタトゥーの方です。
黒であれば、QスイッチYAGレーザーでも十分薄くすることができます。
当院でQスイッチYAGレーザーを用いて治療をしている赤色のタトゥーの方です。
赤色でもレーザーの波長を調整することで、ここまで薄くできます。
上記のお二人のようにQスイッチレーザーでも薄くできるタトゥーも多いのですが、そのQスイッチYAGレーザーを用いても薄くしづらいタトゥーもあります。
具体的には水色、緑色、紫色などのカラーの入っているタトゥーなどです。
そういった黒以外の色の場合でも、QスイッチYAGレーザーよりもさらに薄くできる
pico(ピコ)レーザーというレーザーが登場しました。
ピコレーザーは周囲の皮膚へのダメージを極力減らしつつも、レーザーのパワーを上げられるので、今までのレーザーよりもさらにタトゥーを薄くできるとアメリカの論文では報告されています。
当院でもピコレーザーの導入が正式に決まりました!
二宮院長が2015年8月15日のブログでピコレーザーについて細かく記載しておりますので参照していただければ幸いです。
12月からピコレーザーでの治療が当院でも可能になる予定です。
当院に導入されるピコレーザー(ピコウェイ)
ピコレーザーは日本国内でもまだ数えるほどの施設にしかなく、使用歴も少ないため、まだタトゥーの明確な治療指針がありません。
当院ではQスイッチYAGレーザーと組み合わせて治療を行う予定ですが、どのようなタトゥーの場合にピコレーザーを用いた方がよいか、どのタイミングでピコレーザーに変更していくか、どのくらいのパワーで照射しどのようにパワーも変えていくか、など様々な検討をしております。
いずれにしても、今まで薄くなりにくかったタトゥーでもさらにうすくできると考えております。詳細が決まり次第、随時お伝えしていく予定です。
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